【社会人から挑戦】パンの専門学校選びと入学を決めるまで

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前回の自己紹介記事でも少し触れましたが、私は自動車会社で働いた後、パンの専門学校に進むことを決めました。今回は、そのきっかけや専門学校選びについて詳しくお話しします。

私は18歳から25歳までの7年間、自動車会社で働いていました。当時は「働く」ということに特別な思いや、目的はなく、ただ自分が生きるためのお金を稼ぐ手段という感覚でした。

しかし、日々の仕事を続ける中で「このままずっとやりがいを感じないまま働いていいのだろうか」という気持ちと焦りが芽生え始め、25歳の時に転職を決意しました。

その後はいろいろな道を模索し、パンとは全く関係のない専門学校のオープンキャンパスにも参加しました。けれども自分の中で「これだ」という実感が得られず、どこか納得できないままでした。

そんな中で改めて「何を仕事にしたいのか」を考えたとき、実家の家業のパン屋に心が向きました。実家のパン屋が世代を超えて愛され続けている姿を見たり、祖父や父親が繋いできたものを終わりにしたくないと思うようになり、最終的に「パンを学んでみたい」という答えに辿り着いたのです。

その後、父親に実家のパン屋を継ぎたいと相談したところ「専門学校で勉強してこい」と言われ専門学校に入学することを決めました。正直のところ、そのまま独学で実家を継ぐということにかなり不安もありました。

もちろん、パン作りの技術は現場で働きながらでも学べますし、独学で経験を積んで成功している方もたくさんいます。ですが、私の場合は専門学校で基礎から学んだことが大きな財産になりました。

特に「なぜそうなるのか」を考え、仕組みまで理解する学び方は、現場に出た今も大きく役立っています。知識の土台があることで新しいことに挑戦する時も「こうしたらどうなるのかな?」と仮説を立てながら取り組めるようになりました。

人によっては現場で働きながら学ぶ道や独学の道もあると思います。どの道を選んでも正解は一つではないと思いますが、私にとって専門学校で得た基礎の学びが、その後の成長を支える土台になったと感じています。

パンの専門学校に行くことを決めてからも、どの専門学校に通うか迷いました。

当時は実家に住んでいたので、通学のしやすさを考えると候補は限られていました。ただ、実家から通える範囲には製パンコースがなく、製菓を中心に学ぶカリキュラムの中に少しだけ製パンが含まれている程度でした。

「せっかく通うなら本格的にパンを学びたい」と思い、最終的には福岡市内の製パンコースがある専門学校を選ぶことにしました。実家からは遠くなりましたが、自分が本当に学びたい分野を優先する方が後悔しないと感じたからです。

市内にはいくつか製パンコースのある学校がありましたが、学費や学ぶ年数、就職実績などを比較しました。その中で、1年で製パンに集中できる学校は一つしかなく、社会人経験を経て25歳から学ぶ私にとっては、2年制よりも1年制の方が効率的で魅力的に思えました。

更にその学校には夜間コースもありましたが、夜間には製パンコースがなく、アルバイト並行して学べる日中の1年制コースを選びました。

入学前は期待と不安が入り混じった気持ちでした。

期待の面では、25歳までやりがいを見いだせなかった仕事を退職し、これからは自分がやりたいと思ったことを仕事にするワクワク感がありました。自分が作ったパンで「美味しい」と言っていただいたり、誰かを笑顔にできたりすることを想像すると、これまで仕事に対して感じることのなかったやる気が自然と湧いてきました。

一方で、不安も大きくありました。入学する世代はほとんどが高校を卒業したばかりの18歳前後の若い学生たちです。温度差を感じるのではないかという不安、そして同じスタートラインに立って遅れをとらないかという焦りもありました。ですが、逆に社会人経験を積んでいるからこそ「絶対に周りに負けないように勉強して、1年間で全てを吸収するんだ」という強い気持ちで臨みました。

さらに、初めての一人暮らしという環境で、アルバイトをしながら学校に通い続けていけるかどうか、生活費をきちんとやりくりできるかという不安もありました。

それでも、25歳からの挑戦に対して「遅い」と感じる気持ちはあったものの、家族や友人が全力で背中を押してくれたことが大きな支えになり、不安を乗り越えることができました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。パンの専門学校選びで迷っている方や、専門学校に通うべきか悩んでいる方などの参考になれば嬉しいです。

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