はじめまして!
私は現在パン職人として働きながら、将来自分のお店を持つことを目標に日々励んでいる34歳です。
このブログではこれまでのパンとの歩みや日々の気づき、学んだことを記録しつつ、将来の独立に向けた発信をしていきたいと思っています。
ブログ名「25歳からのパン人生」の通り、私は25歳でパンの道を志しました。少し遅いスタートではありましたが、その経験が同じように悩んでいる方や、新しい挑戦を考えている方の励みになれば嬉しいです。
これからどうぞよろしくお願いします!
パンとの出会い
私とパンとの出会いは生まれた時から始まっていました。私は創業50年以上続く小さなパン屋の三代目として生まれ、物心がつく頃にはパンが身近にある環境で育ちました。
実家は決して大きなパン屋ではなく、「地域から愛される小さな町のパン屋さん」といった雰囲気のお店です。
私が通う幼稚園や中学校にも実家のパンを卸していたので、朝も昼もパンを食べることがよくありました。
私にとってパン屋は「実家の家業」。それ以上でも以下でもなく両親が働いている場所にすぎませんでした。
高校卒業後の進路を決める時にも「パン屋になる」という選択肢は全くなく、自動車関連の仕事に就職しました。当時の私は、やりがいや夢よりも「とりあえず働いてみること」が優先だったのです。
そんな私の気持ちが変わったのは、ある日のこと。実家のパン屋で休んでいると、子連れのお客様が来店しました。実家では近所の幼稚園や学校にもパンを卸していたのですが、そのお母さんが「私もここのパンで育ったから子どもにも食べさせたい」と話してくれたのです。
その言葉に私は強く心を動かされました。誰かの記憶に残り、世代を超えて受け継がれていくパンを作っている実家を、初めて誇らしいと感じた瞬間でした。
25歳までに自分のやりたい事を探そうと思っていた私はこの時に「パンの勉強をして実家を継ごう!」と決意しました。最初は父親に「実家を継ぎたい」とストレートに伝えましたが、「学校で専門的な勉強をしてこい」と言われました。
実家のパン屋は祖父の代から父親とわたり続いてきましたが父の考えは「ただ継げばいいのではなく、基本的なパン作りの知識や姿勢をしっかり学んでこい」というものでした。
そうして私は、パンの専門学校に通う決意をしたのです。
パンの専門学校で学んだこと
専門学校では「パン作りの基礎」を徹底的に学ぶことができました。実家がパン屋という環境で育った私ですが、実はパン作りそのものについては何も知りませんでした。むしろ家で趣味としてパン作りをしていた友人の方が詳しいくらいでした。
製パン実習では、パン作りの技術だけでなく、仲間と協力して一つのものを作る大切さも学びました。卒業した今でも、同じ専門学校で出会った仲間たちとはつながりがあり、パンの事で悩んだりした時に相談できる心強い存在となっています。
パン職人としての第一歩
専門学校卒業後は企業のパン屋に就職をしました。パン職人を志した当初の目的は「実家のパン屋を継ぐ」ことでしたが、学校生活を送る中で様々な方と出会い、経験し、パンの奥深さを知ることで、もっと多くの知識や技術を学ぶ必要があると感じ、この道を選びました。
パン職人としての第一歩はとても厳しいものでした。やはり実習の授業とは違い、スピード感や技術力の高さに何度も挫折を重ねました。そんな日々の中で、まずは「接客の基礎」を学び、その後パンの成形・カマ・仕上げなど様々なポジションを経験させていただきました。
その後、別のパン屋に転職してシェフを任されるようになり、フランチャイズ事業やエリアマネージャーといった役職も経験しました。現場と経営の両方に関わる中で、新卒採用や人材教育にも力を注いできました。
これらの経験の一つ一つが、今の自分を形作っていると感じています。
これからの展望
6年間働いた職場を退職し、現在は地元福岡で独立開業を目指して、資金を貯めながらパン屋で働いています。実家のパン屋を継ぐという答えにはなりませんでしたが、長年地元で愛されてきたパン屋ですので、何らかの形で残せたらいいなと思っています。
また、地元に戻りパンの専門学校の非常勤講師という新しい仕事にもチャレンジする予定です。これまで現場で経験してきた事を学生に伝えながら、私自身もさらに成長していけたらと思っています。
そして、このブログではパン作りのことや日々の学びを発信しながら、独立への道を記録していきたいと考えています。
おわりに
ここまで読んでくださってありがとうございます。
これからはパン作りのことや今まで経験してきたこと、日々の学びに加えて、日常のことも交えながら発信していきたいと考えています。
どうぞよろしくお願いします!
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